おにぎり山ふもとの畑日記(27)
6月のはじめに、玉ねぎの収穫をした。その後、にわかに気温が上がり、いつのまにか夏草が増え、草むしに励む日々。早起きをして、朝食をすませると、果樹園からむしりはじめる。敷地を一回りすると、まるでサウナ風呂から出てきたかのよう。シャワーを浴びてから、仕事を始める。
400坪近い畑の草を手で抜くなどという無謀なことを、何年も続けているのは、このあたりでも私だけのよう。しかし、呆れもいつかは、日常へと変わるもの。地面にかがみ込みこんで草を抜く姿は、近所を歩き回るネコとおなじように、すでに風景の一部となった、はず・・・。
以前に読んだ、白洲次郎の伝記によれば、晩年の白洲は、ゴルフをやめた後も、軽井沢ゴルフ倶楽部にかよい、フォークを使って草むしりに励んでいたという。AW(2020/06/15)
夏草は畑の悪友なりやむしる日々
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