おにぎり山ふもと畑日記(3)
2月頃から暖かい日を選んで、家の木々の剪定(せんてい)をつづけている。毎年、苦労するのは、庭にあるどんぐりの大木。太いところでは幹の直径が50センチ近くもある。果樹とちがって、食べられないくせに、成長だけは早い。1年サボると、一苦労。2年サボると、大仕事。3年目以降は…考えられない。
のこぎりを手に、はしごをのぼって、ゴシゴシ切る。太い枝だと、1本切り落とすのに2,3日かかることも。本来は森にあるべき木だ。トトロからどんぐりの実をもらって、庭に植えた、さつきちゃんにも、教えてあげなくちゃ。
木の上から周囲の畑を眺めると、ご近所さんはブドウの蔓(ツル)の手入れに余念がない。プロの手つきだ。こちらは力まかせにのこぎりを挽く。情けない。しかも、切り落とした大量の枝は薪としてもいまいち。
それでも、毎年、剪定を続けてゆけば、いつか、ツリーハウスをつくる夢も叶うかもしれない。しかし、まずは日々の仕事だ、ゴシゴシ。 AW (2020/02/05)
淡雪にツリーハウスの夢をみる
Comments